報告

牛玉所殿大修復落慶法会が行われました!!

 

会陽守護 牛玉所殿 大修復落慶法会

平成18年から4年計画(寄金勧募は2017年迄継続)で進められた牛玉所殿大修復も無事落慶を迎える事が出来、去る11月3日(文化の日)に落慶法会を厳粛且つ盛大に執り行う事が出来ました。これも偏にご本尊のご加護はもとより、地域を超えた多くの皆様のお力添えの賜と感謝致しております。
今後は、ご本尊のおわす本堂と、この度立派に修復された牛玉所殿とを併せ、更に皆様の心の拠り所となるよう整備を進めて行きたいと思います。
大きく変わったのは、何よりも美しく蘇ったお堂にありますが、今回見所が増えました。修復を機に本尊牛玉所大権現(ごおうしょだいごんげん)の前立仏(本尊は秘仏で、なかなか拝む事が出来ない為)と、白玉文殊菩薩(はくぎょくもんじゅぼさつ)を造立しました。
白玉文殊菩薩は白翡翠(しろひすい)製で、白翡翠製では国内でも最大級のもので、とても珍しい仏さまです。白翡翠は智恵の力が宿ると言われ、この宝石で出来た智恵の文殊菩薩から、二重のお陰を頂けると期待しております。
また、この大修復を通じて、今まで知られていなかった文化財的価値が様々発見されましたが、その中でも数十年閉ざされ続けて来た、元来守護神が祀られている“奥殿”が開放されました。奥殿には本尊の牛玉所大権現がまつられており、周辺は癒しの庭園として、整備致しておりますので、お気軽にお足をお運び頂き、本尊牛玉所大権現より守護頂けます事をお祈り申しあげます。

落慶法会当日の様子

(10:00~13:00)

まずは寺方を先頭に修復奉賛会、一般参拝者方々と境内を清めの巡行を行いました。

商店街を巡行

境内には多くの人が出迎えてくれました。

本堂 ご本尊に般若心経

晴天の中、南海観音さまがいつもより美しく見えます


牛玉所殿入堂前に読経

いよいよ法会が始まりました

新しい仏像の除幕式が終わり、護摩点火

勢いよく上がる本尊の浄火で(貪瞋痴(とんじんち)の三毒)を悉く焼き尽くす

世界的バイオリニスト 久保陽子先生に奉納演奏をして頂きました。

法会の後は一般参拝者の方々に新しい仏さまを拝んで頂きました。
(左側 白玉文殊菩薩  右側 前立牛玉所大権現)

(13:00~16:00)

その後 会陽太鼓の奉納演奏が行われました。

この日に合わせ1年かけて制作された
新曲 会陽おと曼陀羅「鳴動」を披露してくれました
作曲は岡山出身尺八奏者で作曲家の土井啓輔先生


続いて 吉備人(きびうと)による奉納演舞が披露されました


同じく 会陽おと曼陀羅にある「会陽甚句(えようじんく)」を披露してくれました。

「会陽おと曼陀羅」は会陽500周年記念事業で制作された会陽創作曲で、
太鼓や、演舞に使用する曲、僧侶による仏教古典音楽 声明(しょうみょう)が入ったアルバム曲のタイトルです。作曲は土井啓輔先生が手掛けたものです。※CDはお寺で3,000円で販売

続いて金牛神輿(きんぎゅうみこし)の記念巡行が行われました

地元の西大寺中学校生徒さまのご協力もあって総勢140人で担ぎました

中学生の皆さんが太鼓でまちを賑やかにしてくれました

西大寺の天満屋ハピータウンで折り返す、約2キロの道のりを約2時間巡行して頂きました。
まちの方々から「お陰を頂けました」と喜びの声を聞く事ができました

施工業者世界最古の企業金剛組による匠の技実演会が開催され、参拝者の方々も体験!

修復された奥殿

南天

スギゴケの茂る癒しの庭

巨大な楠木のご神木

奥殿の周りを取り囲むように茂るツワブキ
「困難に負けない」と言われ縁起の良い花として知られています。